カナダの飛行機でCAさんに気に入られた話(小話)
いつも、読んでいただきありがとうございます。
(感謝を述べれば読者はついてくると思ってる)
(やめとけ、その発想)
今日は箸休めとして
辻がカナダ人CAさんにすごい気に入られたという話をします。
(すごい駄作になる予感)
あれは、辻が20歳の秋
(15の夜みたいな言い方すんな)
カナダ・トロントへと短期留学に行く際の
飛行機での出来事でした。
初めて、一人で海外に行くということで
辻、ど緊張

(君はど根性の方だね)
そして、いざ日本から飛行機に乗る際
1人のCAさんと目が合い
(これまた、巨漢なのよ)
緊張で少しはにかみながら
「よろしくね。」
と伝えました。
すると、
CAさんも微笑み返してくれました。
(おそらく、僕のことを高校生くらいやと認識)
そして、自分の席を見つけ着席。
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飛行機にゆられること約2時間。
(話の展開早いな)
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待ちに待った機内食の時間がやってきました。
先ほどとは別のCAさんが
僕に機内食について尋ねました。
ビーフ? or チキン?
あ、もちろんチキンで。
(あ、あんたチキン派ね)
そして、その後
さっき微笑んでくれたCAさんが飲み物を尋ねているのが見えました。
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「飲み物何にする?ビールもあるし、コーラもあるよ。
あと、ティーもジンジャーエールもあるよ?」
「それじゃ、コーヒーもらおかな」
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なんて、こんな会話が聞こえてきました。
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飲み物もいろんな種類があって、結構良い航空会社だな~
僕は何にしよかな~
なんて、思っていました。
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と、ここでようやく先ほどの巨漢CAさんが僕の所へ
微笑みながら、飲み物を聞きに来てくれました。
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「アップルジュースとオレンジジュースどっちが良い?」.
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あれ?
先ほどあれだけあった選択肢は??
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「あ、もちろんオレンジジュースで!」
(え、まさかの自分、即答やん)
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「私はね、お前さんの笑った顔が好きだよ。」
「いっぱい飲みな!」.
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と、
オレンジジュースを
グラスになみなみ、たっぷりと
注いでくれました。
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「Thank you!!」(ラッキー、ジュースいっぱいもろた)
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そうして、巨漢のCAさんは次の人の所へと
飲み物を聞きにその場を去りました。
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そして、僕の目の前に残されたのは
機内食とグラスいっぱいのオレンジジュース。
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ラッキー、さぁ、食べよか~
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そう思った矢先のこと
僕は大事なことを忘れていました。
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僕が乗っているのは飛行機
そりゃ、まあ大気の影響によって
揺れる揺れる。
その揺れに対して
なみなみと注がれたオレンジジュース。
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そりゃ、まあ
こぼれるこぼれる。.
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おかげさまで
僕のズボンは橙色に。
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それを見て
先ほどの巨漢CAさんは
タオルとともに僕の所へ駆け寄り一言、、、
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「もう~何やってるのよ~」.
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お前のせいじゃ!
優しさがあだとなってもうたんじゃ!
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なんて、言葉は胸のうちにしまって
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「Sorry…」.
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すると、
「気にしないで、これも私たちの仕事だから」.
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.(ええ奴じゃ、すごいええ奴なんじゃ)
それからというもの
その巨漢CAさんは
1時間に1回、僕の席に来ては
「大丈夫?なにかして欲しいことはないか?」
と、優しく世話をしてくれました。
(わしゃ、あんたの孫か)
そんなこんなをしていると
一瞬にして
東京からトロントの約12時間の空の旅は終わりました。
そして、飛行機から降りようとしたとき
お世話をしてくれた巨漢CAさんが
僕を呼び止め
優しくハグをしてくれました。
そして、僕の目を見て
「その笑顔を忘れないで。あなたならどこででも生きていけるよ。」
「あなたに幸あれ」
と、、、
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すまん。
僕、1カ月の短期留学やねん、、、
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それでも、
CAさんがくれたあの言葉は
今でも、僕の胸に深く残っています。
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<おしまい>
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