海外のスターバックス面接(後編)
〈続き〉
バタンッ。。。
ふつーのイメージするお店の裏側
「Hi! How are you KAITO」
(結構テンション高いな)
「ハイ。アイムカイト、ナイストミートゥー‼」
(カタコトなやつがでてきた。)
と、
その時、オフィスにいた人が
全員爆笑
「お前の名前、マキアートっていうのか?」
(お前の耳はおばあちゃんか)
「飲み物の名前じゃねーか。」
「いや、KAITOじゃ」
「ヘイヘイ、マキアート」
「いや、やかましいわ(笑)」
(海外の笑いについていけない和歌山県民)
そして、始まった本番
「ほな、面接始めよか」
「おけー」
(あの緊張感をしっかり保て)
「それじゃ、なんでここで働きたいの?」
(よくある質問やん、予習してきましたよ、しっかり)
「私は日本でも貴社の方で働かせていただいていたのですが、
その際、お客様との会話を大事にするという
スターバックスさんのコンセプトが、
自分が追い求めているサービス業の理想と重なっておりまして、
こちらで働かせていただくことにより、、、」
.
.
.
.
.
なんて、、、
言えるかっ!!!
実際には、
「なんでここで働きたいの?」
「ボ、ボク、二ホンイタ、ソコデ、ハタライタコトアルネ」
(韓国人が日本語を話しとるんか)
「それじゃあ、レジぴや働き方には馴染みがあるんだね。」
「ソウネ、ボクデキル、シゴトネ。」
(大きく出たな)
「じゃあ、今まで接客業をやってきた中で、一番印象に残っていることを教えてもらえる?」
「え?」
(ちょっと英語が早いかな~)
「だから、今までサービス業に携わってきた中で一番心に残っている出来事は?」
「え?」
(英語って怖いな~)「ごめん。全然、英語が聞き取れないし、理解ができないや。」

(ここで、練習してきた僕の《笑顔》が炸裂)
「難しかったよね。ごめん。」
(こっちこそ、ごめん)
「それじゃあ、What…is… the… most…~」
(ワードを一つずつ言ってくれる優しさ)
「あ~ね、それはね、ほにゃらら、ほにゃららだよ。」
(何を言ったか、全然覚えてへん)
「では、次に今まで、サービス業をやってきた中で一番つらかったことは?」
「え、、、」
(いま、なんつった)
「なんて、、、」
(だから、英語わからへんねんって)
すると、、、
そっと、面接の質問が書かれた紙が
辻の目の前へ(笑)
「いまから、この質問をします。」
(カンニングペーパーが向こうからやってくるパターン)
思わず辻の顔も

自分を美化すんな。
「あ、ありがとうございます。」
「ふつーはこういうことはしません。」
(ですよね~)
少しの間があり
2人とも顔を見合わせて笑う。
(青春ドラマのワンシーンか)

宮崎駿はやめとけ。
が、カンニングペーパーを見たとしても
書いてある単語がすごい難しいったらありゃしない

辻の心情を表す三匹のカエルもどき。
その後、カンニングペーパー
+
カンニングペーパーに対する丁寧な説明
+

この笑顔で何とか面接をこなしていく辻。
そして、最後には
「なんでもできます!やります!」
(おぉ、大きく出たな、自分)
なんて、捨て台詞を店長に残しました。
しかし、辻はこのお店に
求人を出した翌日には60人の
応募がきているとは
その時、思いもしなかった。
そして、面接も終わり
トライアル*へと話が進んでいくのであった。
〈続く〉
*トライアル:トライアルとは、正式に雇用される前に、一度、実際に働かせていただく。そして、人柄、仕事の出来を周りの人に見られる。
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